ーいきもののような電子回路・機械システムを作りたいー
九州大学 システム情報科学研究院 佐々研究室へようこそ
当研究室では生体を含む様々な材料の微細加工技術、生体適合マイクロマシン(Bio-MEMS)技術を基本テクニックとして、探索的に製造技術・微小デバイス応用技術を研究しています。今世紀の目覚ましい医療・生命科学の発展は、今後その根源である細胞レベルでの大規模直接操作・個別細胞の一括治療の段階に進んでいくと考えられます。この実現には、微細加工技術による微小ロボット構造の一括形成が有望な方法です。現在の硬質なSiベースのMEMS(微小電気機械:Micro Electro Mechanical System)デバイスは液体との接触や摩擦で容易に破壊されてしまいます。そこで本研究室では多様な材料の微細加工によって実現するBioMEMS(生体適合MEMS)をベースとして、”生物の器官のように柔軟かつ高耐久な生体適合・集積微小ロボット作製技術”、また、”チップ上で細胞を高密度に隔離培養/分析するデバイス”、”自己修復機能素子”などを開発しています。当研究室では米UCSDとの国際共同研究や、生物学分野の国内外の複数の研究室、産業技術総合研究所など研究機関、企業との共同研究を行っております。また、同部門の林研究室とも連携し研究を進めております。ラボ所属の学生さんには修士課程から国際会議発表や国際誌投稿を行うなど研究スキルのみならず、発表技術・ディスカッション技術についても力を入れトレーニングし成果を挙げてもらっています。
卒業生の進路
成都大学(Faculty)、日立製作所、リコー、川崎重工、リンクス